[11]緊急会議

っそく家に帰って会議を開く。
ハッキリ言って、場所に関しては問題ない。
大きな通りから一本入った静かな住宅地。といっても入り過ぎてない。
駅からも近い。
1Fだし、広さもぴったり。
言うことなしだ。
 
題は、時期的なこと。
それだけ。
僕たちは来年の夏ぐらいと思っていた。
ショカメドなのだ。
「きりきり」が閉まるって聞いて、すぐに話をしに行かなかったのも、
今はまだって気があったからだ。
もう次の人決まってるんだろうなーっていうのも、
自分にそう言い聞かせてただけであって、
要はふんぎりがついてないのだった、実際。
 
もこんな物件、他にないよ。
こういうのはタイミングってさんざん自分で言ってたじゃないか。
たった半年早まっただけじゃないか。
うーんどうする。
 
ーなんか心臓がバクバクしてきた。胃もキリキリ言ってるかも。

どうする?
どうする?
どうする?


たハゲるかもしれない、そんな気がする。

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