夜、Kさんが厨房床の防水に来る。
なんだかんだ言ってやるときはやる男だ。
防水の材料はとっても化学的だ。
匂いもきつい。
閉め切って作業をしてるとおかしくなってきそう。
ご近所さんがちょっと心配になる。
でもまあ仕方がないことだ。
そう思うことにする。
翌日店の前に貼り紙。
隣のワインバーからのようだ。
「ニス、シンナーの香りで営業できません」
とのこと。
さすがワイン屋さん、『シンナーの香り』ときたか。
なんて感心してないで、すぐに謝りに行く。
さっそくモルタルを練って、
疑わしい穴と言う穴、隙間と言う隙間をふさぐ。
これでどうにかなるだろう。 |