NASA雑記        [200805**]  [200806**]  [過去雑記] [BBS]


*20080529

7時に起きて荷造り。
m妻とごそごそやっていたら、まめも起きてくる。
雨の中11時半に出発。
混んでいる。
そして成田付近でなんだかよくわからないナビゲーション。
ぐるぐるぐるぐる回る。

2時前に成田空港。
ゾイから20分出発が早まったと電話をもらう。
出国審査とかして、ラーメン餃子にありつけたのは飛行機の出る30分前。ぎりぎりだなぁ。
ゾイ、ともみ、たーこの家族と会う。
よろしくね。
早速、まめと絡み始める。同年代って、すごなぁ。
え?小学校2年生?
まめ、でかすぎる・・・

ヒューストンまで10時間強。
27着ドレスを作る話を無音・字幕で見る。
やばいおもしろい。
ちゃんと見たい。
入国審査が時間かかった。
ハワイに比べるとものすごく厳重に思える。
やってることは指紋を取ったり、写真を撮ったりでいっしょだが、雰囲気が。

トランジットでオーランドへ。
一番後ろの席でトイレの横。
子供たちが並ぶ。
アメリカ人、スペイン人、日本人・・・
さすが、ねずみさんの園に行く飛行機である。

オーランド。
多分、2回目なのだが、ぜんぜん覚えていない。
一回目はぶんさんにつれられて、新婚旅行っぽいやつ。
ねずみさんの園には行かずにバス釣りにいったなぁ。

ハーツでレンタカー。
FPOにして、保険をぜんぶ入った。
フォード・エスケープ。
さあ出発となったが、ヘッドライトの付け方がわからない・・・
探すこと5分。
あ、あった・・・
直感的じゃないなぁ・・・ふぅ。

右側通行。
まっくら。
そしてまっすぐ。
まめは、怖い・・・とつぶやく。
延々、両サイドは森。
50マイルくらい来たら、やっと夜景が。

いつの間にかココビーチ。
10時くらいのレイトチェックイン。
腹減っていたが、一軒だけあるレストランはすでに閉まっている・・・
デリバリーとか考えたが、もう遅いので、飲み物と機内で出たビスケットでお疲れ様。

*20080530

現地時間4時過ぎにおきてしまう。
日本は夕方だもんね。
そして昨日の空腹で3人ともお腹がぐーぐー。
あさめしは1階のビュッフェ。
冷蔵庫もなくて、テレビも旧型だが、さすがヒルトン。
高い・・・
まあ、ひさしぶりの食物でしあわせになる。

そのまま海岸へ。
いい感じだ。
誰もいない。
いや、カニと鳥だけ、いる。
しばらく、カニの穴をほじくったりして、楽しむ。

9時過ぎにAstronaut Hall of Fameにつく。
ほう。なんだか威厳のある建物だ。
中に入って、受付のおばさんに打ち上げ当日のチケットを受け取りたいと言うと、
パソコンをいじって、
「ここには、ないわよ。ATXは使えないわよ。どこにあるんでしょうね、今。もしかしたらビジターコンプレックスにあるんじゃない?」とのこと(相当意訳)。
・ ・・え?
ATXって、なんだかわからずにそこを指定した俺が悪いのだが。
(Astronaut Training Experienceの略であることが次の日わかった。そりゃ使えないよね。)

緊迫が走る。これが手に入らないと今回来た意味がない。
早速、ケネディスペースセンターのビジターコンプレックスに向かう。
なんだか人が多い。
おばさんに言われたチケット売り場に並ぶ。
頭上に宇宙飛行士の人形が落っこちそうについているが、気もそぞろ。
・ ・・あった。
受付のおばさんが、後ろにおいてある段ボール箱から俺たちあての封筒を出した。
よかったぁ。
これで、この旅のミッションの大半が終わった感じ。

しばらくたったら、ゾイの車もビジターコンプレックスについた。
合流。
そしてまた子供たちはくんずほぐれつ。すごいなぁ。
結局、みんなで回ることに。
ここからいっぺ合流。
ほんと久しぶりだなぁ。
変わってないなぁ。

みんなでゲートをくぐる。
セキュリティチェックはさすがにすごい。
持ち物検査で電気製品はすべてオンにする。
ソルトレイクのオリンピックに行ってたことを思い出す。

看板の前で写真を撮って、さあ、どうしたらいいんだろうなんて話していたら、
NASAの日本人スタッフが「バスツアー行っちゃったほうがいいっすよ」と教えてくれた。ということでバスツアー。
おっきいバスに乗って、普通には入れない敷地内を回る。

まず組立工場の脇を通って、展望台兼ミニシアター。
打ち上げ台が見えた。でもまだシャトルはいない。
そこにエンジンが一機置いてあった。
すげーでかかった。
ちょっとお腹がすいたので、売店でホットドックやプレッツェル(塩がすごい。全部落として喰う。)
そこでまめは「スペースシャトル型コップ」に入ったスプライトを買う。もって帰るのか!

ミニシアターではスペースシャトルの裏方さんの話。
なんかよかった。
そして出ると、スペースシャトルの模型があり、一気に「発射の仕方」に詳しくなる。
水を相当な量、エンジンの噴射口にかけることを知る。防音のためらしい。

つぎにアポロ関係の展示。
まず、3画面で映像を見る。
ケネディさんとかの。
そして部屋を移ると、管制室が再現されていて、その上に画面が。
当日の様子を管制室視点で見せる。
カウントダウン。
すごい音と光。
歓声。
わくわくした。
そのわくわくした状態でドアを開けると、わーーーーーーーーーーー。
ロケットがそのまま天井にくっついている。
大きさが尋常じゃない。
迫力。張りぼてではなく、ホンモノの。
やられた。
このNASAのプレゼンテーション能力にも。

その興奮の勢いで、尋常じゃない量のお土産を買う。
まめは朝、Astronaut Hall of Fameで見て忘れられなかった、
スペースシャトル、ではなく、その下に付属している緊急車両。
結果的にスペースシャトルも付いてきた。いい感じのずれ方。

じゃあ、お土産も買ったから帰ろうか・・・って、まだ残ってます。
こんどはシャトルの中に載せて研究するユニットを作るセクションを見学。
出発のために研究している期間は見学できないが、今回のように「明日です」なときは
そこは当然ながらもぬけの殻。なので見学しまくり。
しかしまめは念願のミニカーをゲットして緊張の糸が切れたのか、熟睡。
m妻、おんぶ。

途中、道路わきにいるワニとか鷲とかオレンジとかを見ながら帰る。
結局、展示ものまでは手が回らず、明日にしようと言うことに。

ばんめしはココビーチ・ピアにある、海に張り出したレストラン。
「一時間しかない!どうにかしてくれる!?」
「わかった!」という男らしい美人黒人ウェイトレスさんにすべてを託す。
こどもたちがばたばたと熟睡してはいたが、無事ハンバーガーやフライなどアメリカンディナー終了。

なぜ一時間だったかと言うと、ナイト・ヴューイングというものに参加するため。
空軍などの力を借りて、出発前夜にスペースシャトルをライトアップする。
それを間近で見ると言う企画に、宇宙飛行士が友達を招待する。
ぎりぎりまでいけないかと思っていたが、電話したらオッケーと言うことで参加。
大学時代にいたミヤザワ、ゴトウとも再会。

空軍の敷地を突っ切って、だんだんライトアップしたシャトルが見えてくる。
おお。きれい!
すごいなぁ。
バスが現場の空き地に到着して、ぞろぞろと降りてくる。

と、ざわめきが。
あ!でんでん!(ホシデの学生時代のあだ名)
なんと今回搭乗する宇宙飛行士全員が登場。
ロープをはさんで2mくらいの距離。
もう一般社会と「隔離」して病気などを宇宙に持っていかないようにしていると聞いていたので、
この距離で会えるとは思わなかった。

明日飛ぶのに、なんだかひさしぶりに「バカ友」に会えたうれしさのほうが大きくて、
18歳のときにヨーロッパ一周した時の話などをする。
「ひげ、そるの?」
「うん、電気かみそり。」
「なんだ、宇宙でどのくらい伸びるのか、調べねーのか」
「あはは!なつかしいなぁ」
件のヨーロッパ旅行では、一ヶ月にどのくらいひげが伸びるのか、一日一枚ひげの状況2ショット写真を撮り続けた。
その成果は意外なところで出る。パキスタン航空トランジットでイスラマバード。そこで一日拉致された。
(良くあることだが、なんかのわけわからない理由で飛行機が飛ばなかった。)
その一泊で俺たちは人気者。ひげがボーボーだったから。
食堂でも「これ食え!これ喰え!」状態。
しかし、悪い方向にも影響が。成田で靴下まで脱がされました。
「なんで調べないの?」
「だって、パートナーがいないじゃん」
・ ・・ちょっとうれしかった。

トイレの話も出た。
部品を持っていくだけで、作業は「うえ」にいる人たちがやるらしい。
ちっちゃいから狭いところに入りやすいから、おまえやればとアドバイスした。
集合写真で背伸びしてただろ?とか、つなぎがちっちゃいからワッペンが大きく見えるとか話した。

ライトアップされたシャトルを撮りに行ったはずが、
ずっとでんでんとしゃべって、
ずっとでんでんを撮っていた。

終わりの時間になったとき、でんでんの目が緊張と高揚でちょっと真剣に潤んだように見えた。
心から、成功して欲しいと願った。
帰りはゾイに送ってもらった。ありがとう。

そして起きていたm妻に撮ったヴィデオを見せて、
興奮しながらシャワーを浴びて、寝た。
明日か。

*20080531

7時過ぎに起床。
また一階のヴュッフェ。
そしてそのまま海。

でも、今日は早めに上がって、出発の準備。
途中ロンジョンによってござを買う。
打ち上げ見学場所で使うため。

ボンネットに許可書を乗っけて走っていく。
今日はその紫色のA4の紙を見せないと通れない道があるため。
ヴィジターセンター付近は結構な車の量。

車を止めてゲートを入って、まずiMaxシアターへ。
偶然シゲモリ一家と会う。
トムクルーズのナレーション。
宇宙ステーションの映画だ。
まめは、初めての3D映画。
一生懸命、目の前にあるモノをつかもうと手を出していた。
ロケット発射のシーンは目の前まで「塵」が飛んできて大迫力だった。

早めの飯。
正解だった。
10分後にはものすごい行列。
良かった。
でも、やっぱり注文しすぎて、食べ切れなかった。

あとはぶらぶらしていたら、もう仲間と決めた時間に近づいてきた。
2時過ぎに見学場所へ向かうバスに乗る。
ミホと合流。
いやぁ、なつかしい。
ほんとに何年ぶりなんだか。
背中には1歳の赤ちゃんが。
時は流れるなぁ。
まあ、でんでんが宇宙に行くんだもんなぁ

打ち上げ見学地点は、思っていたより、相当遠い。
カメラのデジタルズーム120倍でシャトルに寄れるくらい。
炎天下で子供たちは元気に走り回っていたが、さすがに1時間くらいたつとぐったり。
バスで休んだり、水を飲んだり。

横断幕。
日本で仲間が企画。
縦1m横4m位の布にでんでんの座右の銘「夢の実現」。
その空いているスペースになかま、そしてその家族が寄せ書きしたもの。
それを広げて、置いた。
通りかかる人たちが、珍しがって写真を撮ったりしてくれた。
そしてまだ書いていなかったm妻、ミホ、そして偶然来ていた理工学部体育会の後輩などがその場で書き込む。
そして記念撮影。こんな「再会」の機会をくれたでんでんに感謝した。

さあいよいよ。
現場のアナウンスで5分前が告げられる。
みんな立ち上がる。
1分前。
いよいよ。
1分30秒前。
え?戻った?
50秒前。
あら?なに?
打ち上げを待つみんなのリアクションを撮っていたら、おお!と言う声?
え?
振り返ったらもう打ち上げ準備万端状態。
おいおい、カウントダウン、いい加減だなぁ!!と文句を言いつつ、よし!
歓声の中、シャトルがゆっくりと浮いていく。
しばらくして、身体に直接「波」が。

ゴゴゴゴオオオオオオオ

立ち会っているんだと身体に教える轟音。
雲を創って上がっていくシャトル。
そのままそのまま
そして煙が消える。
歓声。
大気圏突破だ。
よかったぁ。

なんつうか、バンザーイ!ってのは結構距離のある場合のみの感情だと言うのを知る。
身近な人過ぎると、興奮はしているんだが、ほっとしたというほうが大きかった。
いやぁ、よかった。
子供たちが大興奮しているのを見て、やっとおれも客観的な興奮。

スペースセンターに戻って、いったん解散。
ばんめしを一緒に喰おうと言うことに。

しかし、帰りは大渋滞。
そして西日。
何回か、事故ったあとを見る。
まっすぐだもんなぁ。ほんとに。

結局ホテルについて、またゾイといっぺに迎えに来てもらって、
ステーキハウスで食べはじめたのは9時半過ぎ。
なんか同窓会みたいで、そしてみんななんか充実してそして日焼けしていて、
楽しいごはんだった。
ミホと、そのともだちが来てくれて合流。
帰りの飛行機が違う人たちとはこの旅では、さよなら。

いろいろありがとうみんな。
ちょっとホテルのロビーでも話して、ふたりにヒルトンまで送ってもらった。
まめと風呂に入って、日記を書いていたら、いつの間にか寝ていた。

*20080601

4時くらいに目が覚める。
昨日の今日で、身体と心がなんだか興奮していたのだろうか。
ふたりが寝ている横で、レッツノートを立ち上げて、日記を書く。
なんとなく、身体が熱いうちに書いたほうがいい気がして。
やっぱり長くなった。

あれだけ「あさおきて、カニをとるんだ!」と言っていたまめも、
暑さと興奮と仲間たちとのエキサイティングな時間で起きてこない。
寝かせておこうとm妻と話す。

最終日何をするか、いろいろ考えていた。
まあ、ねずみの園はないとして、水族館に行くか、釣りをするか、ショッピングモールにいくか。
でも、結果からいうと、まめが起きてきて、プールサイドでめしを食って、
そのまま海に行って(みんな海パン)、気が済むまで海で遊んだ。

超遠浅の海。そこでごろごろしたり、
ジャンプしておしりから落っこちてばしゃばしゃやったり、
砂を掘ってカニを探したり(見つからず)、
ちっちゃい貝を探して、まめが作った池に入れてひょこひょこ砂にもぐっていく様子を見て笑ったりした。
みんな真っ黒に。

着替えて隣のホテルにひるめしを食いに行こうと思ったが、一歩外に出たら炎天。
あそこでいいんじゃない?というm妻のひとことでまたプールサイドで。
この旅、俺は最後のアルコール。一杯だけバドライト、のつもりが、結局3杯。
ピザ、サラダ、ペンネを平らげて。

パッキングでもしようと部屋に戻る。m妻がパッキング。
おれとまめは持ってきたトムとジェリーとかチキチキマシン猛レースのDVDを観た。
やまだやすおさんナレーションを聴いていたら、おれはウトウト・・・・・・・・次に起きたら、夜8時半だった。

俺にとっては、この旅をまとめる、とてもいい日だった。(m妻に全部やってもらっちゃったけど)
シャワー浴びて、また、寝る。

*20080602-03

午前1時半くらいにおきて、コーヒーを入れる。
m妻はシャワーを浴びていた。

まめはここで、大人気である。
知らないアメリカのおばあさんとか、エレベータで乗り合わせたお姉さんとか、
海岸で知り合った黒人のおじさんとかにso cute!と言われたのが何回あったかわからない。
にこにこして汗だくでふわふわした頭で走り回っているから、全国共通の興味を引いたのだろう。

そういえば、cuneも人気だった。
ウサギのティーシャツを見て、NASAで会ったおばさんにI like this!とか
レンタカーやさんのおじさんに王冠ネックレス、それいいな!どこで買ったんだ?と取られそうな勢いで聞かれたり。
こちらも全世界共通かも。

3時前には出発の用意が出来てしまったので、早めにホテルを出る。
全く、クルマがいない。
70マイル制限の道路をその速度で走ったが、全くスピードを感じない。
それだけまっすぐ。まっくら。
でも、往路の緊張感がないので、まめも怖いとは言わなかった。

ハーツに無事到着。
が、返し方がいまいちわからん。
聞いたら、クルマはキーつけっぱなしで距離とかをメモって、受付で申告しておしまい。
クルマ大国だなぁ。おおらかというか。
バスで空港へ。

4時ちょっと過ぎについたので、まだカウンターが空いていない。
4時半に係りの人が来た。
トランクを預ける。
over!
え?
50キロ以下なんだね。エコノミー。
超過料金を払って、「扱うときは膝に気をつけてね」というタグを貼られる。

セキュリティチェックを通って、あさめし。
バーガーキングのモーニング。
ビスケットなんだね。

売店があったので、ねずみさんの帽子やワニのチョコなどをお土産に。

あれ?やっぱりおれたち、みんなより一日早かったみたい。
ゾイとかともみとかに挨拶しなかったな。
ま、また会えそうな気がする。

ヒューストン。
バゲッジクレームで荷物を30分待つ。
あれれ?
でてこない・・・
変だなぁ。まめは事件だ、調査だと盛り上がってるけど。

係りの人に聞いたら、帰りは直接、成田まで行くみたい。
行きと違うのね。
まあ、よかった。無くなってなかった。

ヒューストンにも、スペーシィなショップがあったけど、やはり124のはなかった。
ケネディだけで売ってるみたいだ。
空港内をぐるぐるまわって、パンダエキスプレスで中華を喰って、かっこいいスチールビンのバドを飲んじゃった。
これがほんとの最後のアルコールです。

しかし、長い。
12時間。

バチスタチームの映画。
心臓のシーンが白黒なのが、面白い。
アベさん、いいキャラだった。

めがね。
ふしぎな映画だった。
かもめ食堂より。
トワイライティングという訳、笑った。

m妻は仕事。
せまーいエコノミー席ででっかいアメリカ人(後・席を倒させてくれない)と小さいおばさん(前・ずっと背もたれを倒しっぱなし)に挟まれて、
きゅーーーーっとなって、パソコンで見積もり書を書いていた。
がんばれ!

そうこうしているうちに成田。
いや、やっと、成田。

クルマを持ってきてもらって、いざ新橋。
m妻はこれから5つ会議!

おれとまめは三茶へ。
メダカは元気に泳いでいた。

家建記から二人来てくれて、4人でこつがいのお茶漬け。
いやぁ、やっぱり日本食は旨い。
土産話をして、ティーシャツを渡す。

風呂に入って、旅の垢を落として、寝る。
おつかれさまでした。


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